The Thing

遊星からの物体X / 1982 / U.S. / 109 mins

OUTLINE

「もう誰も信用できんー。』

1982年、冬の南極大陸。ノルウェー観測隊のヘリが、雪原を全力で逃げる1匹の犬を追って、全12名の隊員がいるアメリカ観測隊第4基地に現れた。犬1匹相手に拳銃や手榴弾を使い執拗に犬を狙うが失敗し、手違いからヘリは爆発。1人生き残ったノルウェー隊員はアメリカの観測隊基地であることもお構いなく、敷地内へ逃げた犬を追って銃撃を続け必死になって殺そうとする。しかしそのノルウェー隊員は、アメリカ観測隊隊長のギャリーにより射殺されてしまう。

アメリカ観測隊第4基地のメンバーは、一体ノルウェー観測隊に何が起きたのか調査を進める。生き延びた犬は、他の犬たちと共に犬小屋に入れられた。その後観測隊が談笑している間に、追われていた犬はグロテスクな姿に変形し他の犬を惨殺する。

犬の正体は10万年前に宇宙から飛来し、氷の下で眠っていた生命体だった。生命体は接触した生物に同化する能力を持っている。このままでは、およそ2万7000時間で地球上の全人類が同化されるということがわかり、基地は通信手段、交通手段を断って孤立。そんな状況下で、隊員たちは次第に相手が生命体に同化されているのではないかと疑心暗鬼に包まれていく……

着実に人数が減っていくアメリカ観測隊第4基地の隊員たち。最初は冷静に対処しようとするも、少しずつ狂気の沙汰になっていく……

とさざれた銀世界の観測基地で繰り広げられる、氷の中から発見されたエイリアンと南極基地の隊員との死闘を描いたSF・スリラー。